10月11日日曜日。羽幌の朝は静か。部屋からベランダに出て羽幌の空気を味わえるのは良いが、「蠅が異常発生しているのであまり窓を開けないでください」との掲示が…
朝食は一応バイキング形式だが、容器が使い捨てで「新様式」に対応。羽幌なので甘えびが出る。公式HPにて紹介がある「海鮮炉端焼きコーナーにて焼き立ての新鮮魚介」を期待していたが、現状だと新様式対応のほうが優先よね。
朝方は少しだけ羽幌町内を探索。これが噂の「痛フェリー」か…焼尻島・天売島にも行ってみたいが、今回は行程上断念。
羽幌バスターミナルあたりに旧羽幌線の痕跡が残されていないか探るも、バスターミナル近辺では見つけられず、保管されている保存品程度。
「鉄道が無くなった町」、陸別や増毛のように相当の施設が残る事例のほうが貴重で、道内各地ではこう「かつて鉄道があった」と語られるだけの町のほうが多いのかも。日高線や夕張線沿線もいつかこうなってしまうのだろうか。
羽幌バスターミナル10時43分発の沿岸バス豊富留萌線で北上。地元の高校生や高齢者が乗ってきたり、時折完全にワンマン貸切になったり。
左手に日本海を眺めつつ、川と海と空の青さが一体となった道北の景色が印象的な車窓。
幌延駅に近づくと天塩大橋で天塩川を渡る。このときはまだ旧橋梁だったが、上流側に新橋梁が建設されており切替え間近。
幌延深地層研究センター前バス停での一旦の運賃精算(萌えっ子フリーきっぷを提示して旧整理券を運賃箱に投入、再度整理券を引くのみだが)を経て、13時15分、終着豊富駅に到着。
写真を撮っていたら「回送幕も撮る?」とお声がけをいただいた。ありがたや。
豊富駅喫茶「すてーしょん」のホタテカレーでお昼。
午後は沿岸バスサロベツ線で最果ての「稚咲内第2」まで。
原野のなかをひた走る路線バス、そして終着「稚咲内第2」バス停の「地の果て」感、よくぞここまで辿り着いた感がある。
周辺散策したい想いはあれど、冬ダイヤは1日2往復、止む無く11分後の便で折り返す。
湿原の豊かな自然環境を感じながら、晩秋の道北の風を味わう心地よい日曜午後。
湿原センター→豊富駅はレンタサイクル移動。目に見える風景をシャッター切りながら移動できるのでこれは楽しい。
渡り鳥群が空に舞い、鳴き声を上げながら湿原に降り立つ光景、大自然を感じた。
豊富駅でレンタサイクルを返却し、豊富16時43分の「特急サロベツ1号」で稚内へ。
17時23分、最果ての地稚内に5年ぶりの到達。
ちなみにこの折り返し「宗谷」に弊社別部署の社員が乗ったと、この後偶然聞く機会があったが、どうやら途中で熊に衝突して遅れが出た模様。
今宵はドーミーイン稚内に宿泊。昨今の宿泊先動向、お財布が許せば「ドーミーインしか勝たん」案件なのだが、そもそもドーミーイン泊がビフォーコロナの2月だから久々。
夜食は「竹ちゃん」で握り寿司+「男山最北航路」。GoToトラベルの地域共通クーポン併用出来て、国のおカネで出先でほろ酔いになりつついただくお寿司は美味しい。
天然温泉で優勝+夜鳴きそばで久々のドーミーインを満喫する日曜夜だった。
<3日目に続く>