「島原鉄道大三東駅を訪れたい」「最後にもう一度、885系『白いかもめ』で長崎本線を辿りたい」。このことから、今のうちにと西九州入りを決めた。
長崎への初めての訪問はおよそ14年前、2008年2月。島原鉄道南目線や寝台特急「あかつき」廃止寸前の姿を追いつつ、885系「白いかもめ」を堪能し、TVアニメ「sola」の舞台探訪をしていた。
またいつか訪れたいと強く願いながらも、紆余曲折あり次回はその10年後、2018年10月。遅くなりすぎた。ただし、その期は丁度TVアニメ「色づく世界の明日から」放送で、少しだけ舞台探訪を味わえた。
次は新幹線開業後かなと思っていたが、前述の理由で、西九州新幹線開業までおよそ1年となったこの時期、3年ぶりに長崎を辿ることにした。
12月3日金曜日、本日有給。
前日までの労働の疲れを少し引きずりつつ、京急乗り継ぎで羽田入り。朝8時の羽田空港第2ターミナル。
羽田9時のNH245便で福岡に飛ぶ。機材は78M:787-8の国際線仕様機。そして早割でチケット取ったので羽田→福岡1万円。
離陸直後に時計回りに大旋回し、右手にレインボーブリッジを見ながら高度を上げていく。
「色づく世界の明日から」2周目の最終回を再履修しているうちに、2時間弱で福岡へ。福岡空港→博多を地下鉄で繋ぎ、福岡から811系リニューアル車の快速。
鳥栖で途中下車、約14年ぶりの鳥栖駅中央軒。福岡界隈のうどん屋といえば「牧のうどん」「資さんうどん」が思い出されるが、どうしても久々に中央軒のかしわうどんが食べたくなったので。
懐かしいお味だった。(個人的には小倉駅派だな、というホンネはさておき…)
しかしかしわうどんを啜りこもうとしたら、入ってきた「白いかもめ」が「呪術廻戦」仕様で反応。
久留米から西鉄バス久留米15系統に乗車。大川橋まで1時間弱、幹線道路を辿っていくのだと思っていたらナチュラルに田舎道に突っ込んでいく。アツい。しかし天気予報はギリギリ保ちそうだったのに、雨が降り出して凹む。
終点・大川橋で下車し、筑後川昇開橋へ。佐賀線廃線跡の重要文化財。じっくり観察したくも雨風が激しく…
佐賀市交通局バスで、佐賀市内は大隈重信記念館へ。
大隈重信侯の大学を出た身としては、本来九州で真っ先に訪れるべき施設のはずが、こちらを差し置いて12年前に中津で福沢諭吉旧邸を訪れていた裏切り者。中津唐揚げと1万円紙幣に負けた。
重信侯の人となりや歴史を改めて学べた。大学らしさもそこかしこに出ていた感。
西鉄バス久留米で佐賀駅に出る。佐賀駅、照明が点灯されるまで、県庁所在地駅とは思えない薄暗さで少し不安が。
佐賀16時57分発の「かもめ29号」に乗車。787系充当、「黒いかもめ」とアナウンスをしているわけではないが、こちらも一度乗っておきたかった。
肥前山口を華麗に通過して有明海沿いを辿る。日没直後、しかし雨天ということもあり車窓は望めず。
長崎トンネルを駆け抜けると、浦上停車を経て終点長崎。旅の終着駅を強く印象付ける地上の突端ホームにしずしずと滑り込…
…まなかった。終着駅は真新しい高架ホームで、お約束の発言「俺の知っている長崎駅じゃない」。あと、旧長崎駅から遠い。
夜食はアミュプラザ長崎「ブルズキッチン」でレモンステーキ。ここは佐世保ではなく長崎だけど、美味しかったので無問題。
今回のお宿は「ドーミーインPREMIUM長崎駅前」。2021年1月オープンの真新しい店舗。前回は新地中華街のドーミーインに宿泊したのだが、あちらはnot天然温泉だったり、ドーミーイン感の薄い店舗だったので…
部屋から路面電車をチラ見しつつ過ごす(写真は丁度真っ青の「みなと号」)、1日目の夜。
<つづく>